フルアコ弦のおすすめ



フルアコ弦のおすすめ

La Bella 20PCM Jazz Flats – Custom Light 12-52


丁寧に作られた高品質な弦で、音が非常に安定しています。音色は少し癖があるので好みが分かれるかもしれません。1~3弦が硬い音ですが4~6弦は少し柔らかい音です。

16分音符で早いフレーズを弾くときには、4~6弦が少し指がひっかかるような感じと、音が少しスタッカート気味になります。アンプを使用して単音、コード共にギターを弾いていると本当に素晴らしいサウンドでした。

La Bella 20PCM Jazz Flats – Custom Light 12-52
.012, .016, .024W, .032, .042, .052

Thomastik-Infeld (トマスティック・インフェルト)
BB113 JAZZ BeBop

一般的にフルアコには太い弦が使用され、弦の張力が強く指板を押す指の力が必要ですが、他のメーカーの同じゲージの弦(0.13)と比べ、Thomastik-Infeldの弦はテンションが緩めで弾きやすいです。かといって音も柔らかい訳ではありません。ちょうどいい硬さの音です。

名前も(BeBop)パッケージもジャズ用の弦という感じで一見フラットワウンドかと思いますが、ラウンドワウンド弦が使用されていますので音色はブライトです。音に癖は感じられませんでした。

販売されているゲージは1弦が0.11~0.14で、値段は2000円前後で販売されています。太い弦を使用したいけどテンションが強すぎるという理由で細い弦を使用している方におすすめです。

Thomastik-Infeld ラウンドワウンド BB113 JAZZ BeBop
.013、.017、.021w、.030、.038、.053

ダダリオXL CHROMES (FLAT WOUND)ECG26

ダダリオのおすすめフラットワウンド弦です。一般的にギタリストがジャズギターの音を想像するとこの音になるのではないでしょうか。いわゆるジャズギターの音でウォームで甘い音ですが、指のノイズもなく音のクオリティーも高いので、まるでオーディオです。

販売されているゲージは0.10~0.13で、値段は4,800+税。弦の価格としては高額ですが6角芯線の周りにベースの巻弦を施し、その上にフラットなリボン形状の巻弦を巻きつけた特殊構造で、ワインディング後には3段階の研磨により均一な太さに仕上げられるそうで手間が掛かっています。

XL CHROMES フラットワウンド ECG26
.013 .017 .026 .035 .045 .056

ダダリオXL NICKEL EJ22

ダダリオからもう一つおすすめの弦です。EJ22はラウンドワウンド弦で私が以前に長期間使用していた弦です。個性のある音で少しパサパサという感じがして好みが分かれるかもしれません。ピックを当てる角度によっての音色の違いなど、ラウンドワウンド弦を楽しめる音だと思います。

販売されているゲージは0.10~0.13で、値段は2,000+税。テンションは0.13だとかなり強いですが、太い音が出せるのでそれだけの価値があると思います。ブライトな音が好きな方におすすめします。

ダダリオXL NICKEL ラウンドワウンド EJ22
.013 .017 .026 .036 .046 .056

FENDER ( フェンダー ) / Original Bullets Pure Nickel Bullet Ends 3150’s Medium

フェンダーでは太いゲージの弦は発売されていませんがフルアコに張ると4~6弦が非常に魅力的な音色がします。ラウンドワウンド弦のブライトな音にフェンダーの個性が感じられます。

通常弦の後ろ端についている輪(ボールエンド)がブレットエンドという円柱の形状になりますが特に使いづらいという事もありませんでした。

ピュアニッケル ブレットエンド 3150M ミディアム
.011 .014 .018 .028 .038 .049

 

GIBSON Vintage Reissue Electric Guitar Strings

ギブソンも太いゲージの弦は発売されていませんがフルアコに張ると非常に魅力的な音色がします。ラウンドワウンド弦なので音はブライトで公式サイトに記載されている通り、最も純度の高いニッケルで巻線が巻かれているのでトーンの明瞭さ、暖かさが感じられます。

Vintage Reissue Electric Guitar Strings
.011 .014 .018 .028 .038 .050

 

フルアコ弦のゲージ(太さ)

フルアコを使用する多くのジャズギタリストは太くていい音を出す為に太い弦を張っていますが、どの程度のゲージがよいかという事で悩む事もあるかと思います。

まず弦の太さによって違うと感じるのが音の硬さです。どの程度の硬い音がよいのか1つずつ弦の太さを変えて音を確認していくしかないのですが、各メーカーで音の違いがありますので、弦が決まるまでは大変(楽しみ)でもあります。

状況的に難しい場合は生音だけの確認でも構いませんが、もし可能であればギターという楽器はいろいろな要素で音が決定されるのでフルアコとアンプ、ケーブル、音量、ピック、お部屋(スタジオ)を1つに固定して各メーカーの候補のゲージの弦を確認することをおすすめします。

もし好きなギタリストの使用弦を調べて同じ弦をする場合には、少なくとも好きなギタリストが使用しているフルアコの素材だけでも調べることをおすすめします。違うフルアコのメーカーでも同じ素材であれば少しは音が近くなるのではないでしょうか。

ギターの音の太さですがフルアコに太い弦を張るとよく鳴るのでフルアコ+太いゲージの弦は魅力的ではあります。ただし弦が太いほど指板上で弦を押さえる強い力が必要ですし、ネックの反りなどギターへの負担の懸念もあります。

そして自分でどのポジションで演奏する事が多いかを考え、一番よく使用するフレットあたりの音を最優先に弦の選択をするなど、少しでもフルアコで良い音で演奏する為の工夫は楽しめると思います。

フラットワウンド/ラウンドワウンド

フルアコに張るのはフラットワウンド弦かラウンドワウンド弦かは大きな悩み(楽しみ)だと思います。フラットワウンドはラウンドワウンドに比べてウォームでいかにもジャズギターというサウンドがします。

フラットワウンド弦は指の摩擦音もしませんし若干低音がモコモコしますがクリアな音がします。逆に摩擦音はしますがジャズでもブライトなサウンドが好きでラウンドワウンド弦を使用しているジャズギタリストは多いと思います。

ちなみにハーフラウンド」という弦もあるのですが、こちらはフラットワウンド弦とラウンドワウンド弦の中間のような弦で、試してみましたが弦の表面がザラザラしていて指が引っかかる感じがします。音はそのままフラットワウンド弦のウォームな感じとラウンドワウンド弦のブライトな感じの中間です。

管楽器やピアノと比べギターの音は圧倒的に細いです。しかしギターは本体や弦、ピック、エフェクター、アンプなどの選択肢が多いのが魅力です。皆さんにとってフルアコの理想の弦が見つかれば幸いです。



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